もしかしてあなたは、ビットコインについて調べてみたものの、難しい言葉が多くてイマイチわからないと思っていませんか。
確かに、ビットコインを調べようとすると、技術的な言葉がたくさん出てきて、結局ビットコインが何者かよくわからないですよね。
しかし、はじめからビットコインの技術を理解するのは難しいでしょう。そのため、まずはビットコインが何に使えるのかや、他のお金との違いを知って、ビットコインの概念を学びましょう。
最後まで読んでいただければ、ビットコインとはどのようなものか知っていただけるでしょう。
目次
1.ビットコインを一言で言うと?
ビットコインは、仮想通貨の一種です。でも、仮想通貨と言われてもなかなかイメージできないでしょう。
ものすごく簡単に言うと、
と捉えていただければ、わかりやすいでしょう。
正確には電子マネーではありませんが、実際に使い方は電子マネーに似ているため、はじめは電子マネーみたいなものと捉えるとわかりやすいです。
まず一旦は、「世界中どこでも使える電子マネーみたいなものなんだなぁ」という程度にとどめて置いてください。
1-1.ビットコインと仮想通貨は同じ?
ビットコインについてのよくある勘違いに、仮想通貨がすべてビットコインだと思われていることがあります。ビットコインは仮想通貨ですが、仮想通貨がすべてビットコインというわけではありません。
仮想通貨は種類の名前です。犬や果物というようなカテゴリです。
たとえば、チワワは犬ですが、犬がすべてチワワではありません。りんごは果物ですが、果物がすべてりんごというわけでもありませんよね。
それと同じように、ビットコインは仮想通貨ですが、仮想通貨がすべてビットコインというわけではありません。
そのため、ビットコインの他に、イーサリアムやリップルという仮想通貨もあります。つまり、仮想通貨はカテゴリの名前であって、仮想通貨=ビットコインは正確には違います。
1-2.ビットコインは100円で購入できる
実は、ビットコインは100円あれば購入可能です。
ビットコインに関するニュースなどで、【ビットコイン100万円突破】や【60万円まで下落】というような文言をみたことがあるかもしれませんが、実はこの値段は1BTCの値段です。
BTCとは?ビットコインの通貨単位のこと。円やドルがJPYやUSDと書き表すことと同じ。
BTCは、もっと小さい単位にして購入することができます。日本では、0.0001BTCから購入することができるため、1BTCの価格が100万円であれば、0.0001BTCなら100円で購入できます。
仮想通貨取引所という、仮想通貨を買うことができる場所があります。そこでビットコインを購入できます。
仮想通貨取引所はどこかに店舗を構えている訳ではなく、インターネット上にあるので、10分あればカンタンに口座開設ができます。
ビットコインの理解の第一歩として購入してみると良いでしょう。取引所の開設はすぐにできるので、機会を見つけて開設しておきましょう。
2.何に使えるの?
ビットコインは買うと儲かる魔法の通貨ではなく、しっかりと使用用途があります。
ビットコインの使い方は主に2つです。
- ビットコインの使用用途・決済
- 送金
ビットコインは決済と送金をより便利にするために開発されました。
それでは、ビットコインを使うとどのように良いのかを説明していきます。
2-1.決済
ビットコインは現金やカードと同じように、お店で支払い手段として使うことができます。
ビットコインを支払い手段として使うメリットは以下の3つです。
・手軽に支払いが可能
・世界中どこでも使える
・手数料が安い
ビットコイン支払いのメリットとして、支払いが手軽になることが挙げられます。
お店のレジに上記のようなマークがあれば、ビットコインで支払いをすることができます。スマホをかざすだけで決済を行えるので、手軽に支払いを済ますことができます。
また、ビットコインは世界中どこでも使用できます。
そのため、海外に旅行に行った際にわざわざ両替することなくビットコインで支払いをすることができます。
さらに、決済手数料がかからないことも一つの魅力です。購入者には関係はありませんが、お店にとって嬉しい特徴です。
クレジットカードの支払いはカード会社が仲介するため、手数料が発生しています。その手数料はお店が負担していることがほとんどで、その額はおよそ2~10%です。
ビットコインは仲介を必要としませんので、手数料がほぼ発生しません。およそ0~1%です。お店にとっては、かなり大きな額になります。1ヶ月に1000万円売り上げをあげた場合、100万円ほどの節約になります。
2-2.送金
ビットコインは送金の面に置いてかなり大きなメリットがあります。
その理由は2つです。
- スマホがあれば送金可能
- 送金手数料が安い
ビットコインは銀行口座がなくても、スマホがあれば使用できます。
日本人ならほとんどの人が銀行口座を持っていますが、途上国の人たちは銀行口座を保有していない人が多いです。
しかし、途上国でのスマホの普及率は高く、どんどん普及しています。
銀行口座を持っていなくてもスマホ一つで決済ができるビットコインは、途上国の人々にとって利便性はかなり大きいです。
また、送金手数料が安いことも大きな魅力です。
現在、海外へ送金すると、中継銀行と呼ばれる銀行が仲介しています。
中継銀行の存在によって手数料と時間がかかってしまいます。
送金手数料が安いことは、出稼ぎで海外へ労働をする人にとって非常に嬉しいメリットです。
例えば、現在東南アジアから日本へ出稼ぎ労働にきている外国人が増えています。彼らは稼いだお金を母国にいる家族にお金を仕送りしています。現在の海外送金の仕組みだと、時間がかかりますし、手数料がたくさん取られます。
しかし、ビットコインが普及すれば、すぐに送金できますし、手数料も安いため非常に好まれています。
3.他のお金との比較
ここまで、ビットコインが何に使えるのかを見て来ました。ここからは、ビットコインが他の通貨と比べて何が違うのかや優れている点を書いて行きます。
3-1.電子マネーとどう違うの?
この記事の冒頭に、ビットコインは「世界中どこでも使える電子マネーのようなもの」と述べました。
直接目には見えないけれども、支払いなどで使えるため、ICOCAやSuicaなどのような電子マネー使い方などは非常に似ています。
ただ、正確には電子マネーとは異なります。
一番の違いとしては、仮想通貨は、円やドルなどの通貨であるという点です。そのため、ビットコインを使用する際は、円やドルと両替することによって得ることができます。
一方、電子マネーは通貨ではありません。電子マネーは代替通貨と呼ばれ、現金の支払いを便利にするためにお金の代わりとして使えます。電子マネーを使用する際は、Suicaなどに入金します。
まとめると以下のようになります。
ビットコイン:通貨 両替によって取得できる
電子マネー: 代替通貨 入金によって取得できる
3-2.現金とどう違うの?
円などの法定通貨は、それぞれの国が発行しています。
円は日本が発行していて、日本がお金として認めています。そのため、日本でしか使えません。また、日本が無くなった時に円を使用できなくなります。
ビットコインはどこか特定の国や企業が発行しているのではなく、世界中のみんなで発行しています。
地球が発行していると考えれば良いかもしれません。地球が発行しているため、世界中どこでも使用することができます。
そして、もうひとつの現金との違いは、実物が存在しないことです。
現金は10円玉、100円玉、1000円札、10000円札と硬貨やお札として形を持っています。一方、ビットコインは硬貨やお札は存在しません。
確かに、現金は10円玉や10000円札のように物理的に存在していますが、ビットコインは目に見えず、物理的に存在していません。
ただ、硬貨やお札はお金のやりとりを円滑にするためにあります。ちゃんとお金を払ったということを証明するために、仕方なく硬貨やお札があるのです。
逆に、お金を支払ったよという証明ができる仕組みがあれば硬貨やお札は必要ありません。
ビットコインには支払いを証明できる仕組みがあります。ここでは技術的な話は省きますが、硬貨やお札を使用する必要がないのです。
3-3.クレジットカードとどう違うの?
ビットコインとクレジットカードの違いは、支払い方が違います。
クレジットカードは、品物を購入した時点でお金が引き落とされるのではなく、カード会社が一時的に負担しています。そして決まった引き落とし日にお金が銀行口座から引き落とされます。
クレジットカードを使用することは借金することと同じです。
ビットコインは保有しているビットコインから引き落とされます。持っているビットコイン以上の金額の購入はできません。
ビットコインのお金の動き方はデビットカードに似ています。
デビットカードとは?支払いと同時に銀行口座から引き落とされるカード
4.なぜ価格が変わるの?
使い方はなんとなく理解したけど、ビットコインの価格が変わることが不思議に思う人がいらっしゃるかもしれません。
確かに、お金の価格が変わることはないと感じるかもしれません。
しかし実は、円も価格が変動しています。他にも、ドルやユーロなども価格が変動しています。
ニュースなどで、「本日の為替は1ドルが100円に下落しました。」のというような報道を聞いたことがありませんか?
それは、ドルの価格が下がっているということです。また、円の価格が上がっているとも言えます。
つまり、ビットコインほど激しい値動きはしませんが、円もドルも価格は変動しています。
今後、ビットコインの価格変動がだんだん少なくなってくるでしょう。
そうなってくると、ビットコインの方が買い物や送金に便利ですから、円と同じくらい、もしくはそれ以上にビットコインを使用する場面が多くなるかもしれません。
5.まとめ
長くなりましたので、カンタンに表にまとめます。
ビットコインの使い方 | 買い物、送金 |
電子マネーとの違い | 海外で使える |
現金との違い | 物理的に存在しない、発行主体がいない(地球が発行) |
クレジットカードとの違い | 借金ではなくその場引き落とし |
価格が変わる理由 | 円もドルも価格が常に変わっている。ビットコインの変動が大きいだけ |
以上のことを押さえておけば、ビットコインが単なる「買うと儲かる魔法のお金」ではないことがわかっていただけたでしょう。
現在、ビットコインの価格が減少している、というようなニュースや記事を読んだことがあるかもしれません。多くの人は悲観的に捉えていますが、ビットコインの本来の目的から考えると実は望ましい流れなのです。
ビットコインが普及していけば、より豊かな世界になっていくでしょう。使ってみることで、ビットコインの良さや素晴らしさを体感していただけるはずです。
もし、まだビットコインを買ったことがない、と言う方は一度買ってみると良いでしょう。実際に購入して、使ってみることが一番理解に繋がります。
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